OXY2を組み立てよう
OXY2組み立てキットの組み立ての様子を紹介いたします。 OXY2はメーカーからは組み立てキットが提供され、後はご自身でモータやサーボ等を好みに合わせて選びます。 自由に色々選べる半面、組み合わせが多すぎて迷ってしまします。 1例ですが、モータ、ESC、サーボ等の選び方、組み立てのヒント等紹介していきたいと思います。
OXY2について OXY2は標準バージョン(190mmメインブレード)とストレッチバージョン(210mmメインブレード)の2種類が用意されています。テールブーム、テールベルト、テールコントロールロッド、メインブレードを交換することでどちらのバージョンも楽しむことができます。 最新バージョンはストレッチバージョンになり、190mm〜210mmのメインブレードを好み合わせて選択可能です。 また、各パーツに金属パーツが用意されていますので、自分の好みに合わせてアップグレードが可能です。
OXY2は同レベルの機体のフラグシップとなる大変よくできた機体です。 その理由は数多くのトップフライヤーを含め市場からの多くフィードバックによりブラシュアップされてきたからです。 OXY2の驚異的なフライトや初心者からベテランフライヤーまで満足する安定したフライト等、OXY2は大変魅力的な機体です。ステック操作への追従性はもちろんOXY2の軽快な運動性能を体験するとあなたもきっとOXYフリークになること間違いなしです。 OXYシリーズは今尚進化を続けています。自分なりのOXYを楽しんで下さい。
※今回、組み立ての様子を紹介していますOXY2は初期バージョンのフルメタル仕様のOXY2になります。
1.OXY2仕様の確認
ロータ径
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標準メインブレード(190mm)装着で435mm
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標準メインブレード
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190mm
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テールロータ径
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102-108mm
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テールブレード
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38 - 41mm
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重さ
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搭載するメカにより異なります、 マニュアル記載の参考値は274g(バッテリーは除く)
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最大モータサイズ
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直径26mmまで
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最大バッテリーサイズ
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長さ72mm, 高さ25mm,
幅35mm, 重さ 114g
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バッテリー
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850 45C -1000 mAh
3s 40C
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2.OXY2のパワーシステムとヘッドスピード
モータKv値は最小 3,600 - 最大 6,000 3〜4セルの範囲でリポバッテリーを選択可能です。(推奨は3セル) ヘッドスピードは装着するブレード長で変更してください。 190mm標準メインブレードで3,500〜6,000回転の範囲で選びます。 210mmメインブレードで3,300〜5,550回転の範囲で選びます。
OXY2のメインギアは110Tのメインギアを搭載しています。 選べるピニオンギアは モータシャフト2mm 10T,11T,12T,13T,14T モータシャフト2.5mm 14T,16T,18T から選択します。
◇ギアレート ギアレート = メインギア歯数÷ピニオンギア歯数
ピニオン
歯数
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メインギア レート
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10
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11.00
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11
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10.00
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12
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9.167
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13
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8.462
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14
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7.857
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16
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6.875
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18
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6.111
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◇190mm標準メインブレード
フライトスタイル
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ヘッドスピード
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ピッチ
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テール
ブレード
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テール
プリー
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ホバリング
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3500〜4000
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+10/-3
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41
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16T
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2Dフライト
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4000〜4500
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+10/-5
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41
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16T
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ソフト3D
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4500〜5000
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+/- 13
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38
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16T
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ハード3D
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5000〜5500
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+/- 14
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38
|
16T
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エクストリーム3D
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5500〜6000
|
+/- 14
|
38
|
16T
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◇210mmメインブレード
フライトスタイル
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ヘッドスピード
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ピッチ
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テール
ブレード
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テール
プリー
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ホバリング
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3300〜3750
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+10/-3
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41
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15T
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2Dフライト
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3750〜4500
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+10/-5
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41
|
15T
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ソフト3D
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4200〜5000
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+/- 13
|
41
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16T
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ハード3D
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4650〜5500
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+/- 14
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41
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16T
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エクストリーム3D
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5100〜6550
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+/- 14
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41
|
16T
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※これはOXY2の設定範囲です。機体により耐えられるヘッドスピードがちがいます。
設定範囲を守らないと機体の破損や事故の原因になりますので、無理なヘッドスピードを 設定しないでください。
では、ヘッドスピードの計算方法どうするのでしょうか? 参考までにヘッドスピードの計算を紹介します。
ヘッドスピードの計算 ヘッドスピード = バッテリ電圧 × モータKV値 × ピニオンギア数 ÷ メインギア数
バッテリ電圧XモータKV値はモータの回転数を表します。 (※KV値は1V、負荷無しでの回転数) モータの回転数で管理する場合は モータの回転数 = (メインギア数÷ピニオンギア数) X ヘッドスピードを参考にしてください。
3.OXY2の組み立て開始
3-1.パッケージの確認
OXY2のパッケージを開けるとBOX1〜BOX3の パーツが入った3つの箱があります。
BOX1
キャノピー BOX
1-1 Box 1/Bag 11 メインフレームセット Box 1/Bag 10 ランディングギアセット テールセット 組み立てパーツ
BOX2
シリアルナンバーカード Box
2/Bag 1 ブームクランプセット Box 2/Bag 2 バッテリートレイセット Box 2/Bag
3 メインギアセット Box 2/Bag 4 アクセサリー Box 2/Bag 5 ねじ、その他
BOX3
Box
3/Bag 1 テールブームセット, Box 3/Bag 2 190mm CP メインブレード
3-2.各パーツの組み立て
組み立ての様子をマニュアルに沿って紹介します。
組み立てに使う工具 ・−ドライバー ・+ドライバー ・1.5mm六角レンチ 高品質なもの ※2つ使います。 ・1.3mm六角レンチ 高品質なもの ・ニードルノーズプライヤー
※六角レンチは高品質な工具をご選びください。
組み立て工具の他、次のものをご用意ください。 ・瞬間接着剤 ・ネジロック剤(中強度)243(LOCTITE243) ※ねじのゆるみ止めです、塗りすぎないようにしてください。 ・はめ合い用接着剤(LOCTITE648かLX5648)
フライトデザインでは”はめ合い用接着剤(Omicron
LX5648)” を販売しています。 ピニオンギアの固定に使います。 ・シリコングリス ※可動部に塗布します、塗りすぎないようにしてください。
3-2-1テールの組み立て ・垂直翼の組たて(BOX1/Bag1) 工場出荷時に組み立て済みですので組み立てる必要はありません。
・テールケースの組たて(BOX1/Bag2) 工場出荷時に組み立て済みですので組み立てる必要はありません。
・テールロータの組たて(BOX1/Bag3)
・テールシャフトの組たて(BOX1/Bag4) 工場出荷時に組み立て済みですので組み立てる必要はありません。 付属のテールシャフトの歯数は16Tになります。
・テールピッチスライダーの組たて(BOX1/Bag5) 工場出荷時に組み立て済みですので組み立てる必要はありません。
・テールベルクランクの組たて(BOX1/Bag6) 工場出荷時に組み立て済みですので組み立てる必要はありません。
3-2-2フレームの組み立て モータピニオンの挿入 使用するモータにより適切なピニオンギアを選んでください。 シャフトはΦ2mmとΦ2.5mmのモータが使用できます。 標準でシャフト径Φ2mmの11Tピニオンギアが付属しています。
EOX
1611 - 5500 KV 3Sモータを使用する場合は付属のピニオンが使用できます。 ピニオンギアの固定には別売の”はめ合い用接着剤(Omicron
LX5648)”かLOCTITE648 を塗布してください。
1)モータシャフトにピニオンギアを固定する位置を確認します。
メインギアとのかみ合わせ上下を確認してください。
2)ピニオンギア、モータシャフトを脱脂します。 (パーツクリーナー等で脱脂して下さい。)
3)接着剤をピニオンギア、モータシャフトに塗布します。
※Omicron
LX5648は空気が遮断されるまで固まりませんので ここはゆっくりと作業できます。
4)モータシャフトにピニオンギアを入れ素早く目的の位置に固定します。 ※Omicron
LX5648は空気を遮断するとすぐに硬化をはじめます。 固定位置を確認し素早くピニオンギアを動かしてください。 (ここは手際よくしないと変な位置でピニオンギアが固まってしまいます。)
フレームの仮組 フレームパーツの準備ができましたら、仮組をします。 この段階ではねじにネジロック剤は塗布しません。 全体調整が終わってからネジロック剤が必要な個所を一つずつ塗布して 再度ねじをしめます。
サイドフレームにベアリングブロックを取り付けます。
下のベアリングブロックはサーボの大きさに合わせて配置します。 中央に上下に並んだ穴に注意してください。 サーボのサイズに合わせて使用する穴を選択します。 マイクロコアレスサーボCLS0511H-JSTを使う場合は上の穴を使います。 (180CFXで使用していたサーボを使う場合は上の穴) T-REX250等で使用していたサーボを使う場合は下の穴を使います。
仮組の段階でフレームの歪みをなくします。 ・各パーツの固定に隙間ができていないか? ・水平面にフレームに置いたときがたつきがないか? ・メインシャフトが真直ぐ通るか? 確認していきます。
3-2-3トランスミッションの組み立て テールブームをブームクランプに挿入します。
テールベルトは写真のようにメインシャフトの位置になるようにします。
メインギアとプーリーは一体になっています。 上の小さいギアがベルトをかけるプーリーになります。
写真の様にベルトをかけます。
メインシャフトを通してメインギアを固定します。
3-2-4ベルトテンションと調整
ベルトの張りはドライバー等を使い確認します。 たわみは最大1mm程度にします。
※最初の数回はフライト後にベルトの張りを確認し、 緩んでいれば張りなおします。
3-2-5メインロータの組み立て
センターハブにダンパーを入れスピンドルシャフトを固定します。 メインブレードグリップを固定する前にネジロック剤を適量、塗布してください。
最後に六角レンチでネジ締めしますが、左右2か所を同時に六角レンチでしめると 空回りせずに締めることができます。
スワッシュプレートにリンケージボールを取り付けます。 リンケージボールの固定にはネジロック剤を塗布してください。
スワッシュプレートの取付&ガイドの取付
スワッシュプレートの取付が完了、次にローターヘッドを取付ます。
ボトムプレートの取付&スキッドの取付
ボトムプレートを取付ます。
同時にスキッドを固定します。
これで、フレームの組立はほぼおわりました。 次にESC、サーボ等組み込んでいきます。
3-2-6ESCの組み込み
3-2-7フライバーレスシステムの組み込み
今回、使用するフライバーレスシステムは MSH
Micro Brain2 フライバーレスユニットです。 このフライバーレスユニットは軽量でブレード180等の小型機に搭載可能です。 配線を確認し、動作をチェック、Micro
Brain2の設定します。
3-2-8サイクリックサーボ(スワッシュサーボ)の組み込み
3-2-9テールサーボの組み込み
3-2-10レベラーによるサーボ調整
付属のツールはサイクリックサーボ(スワッシュサーボ)とテールサーボの調整に使用します。 サイクリックサーボ(スワッシュサーボ)の調整
スワッシュプレートとフレームの間に調整工具を入れ調整します。 サーボポジションは水平出しのため中央しの位置にします。 サーボホーンはスワッシュプレートと水平になるようにはめ込んでください。 下写真は調整後の状態です。 ※サーボホーンの位置が微妙にずれている場合はトリムで調整してください。
テールサーボの調整
調整工具をいれる位置はピッチスライダーとテールケースの間です。
調整工具をピッタリと固定し、この状態でサーボの位置を調整します。 サーボホーンはテールブームに対して垂直になるようにします。 ※サーボホーンの位置が微妙にずれている場合はトリムで調整してください。
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